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猿猴、月を取る。

昔々のお話。井戸の底に映る月を見た猿たちは、月を井戸の中から取り上げようとしました。
猿たちは、木の枝からお互いの尻尾を握ってぶら下がっていき、井戸に映っている月に向かって手を伸ばしました。 しかし、その時、木の枝が折れ、猿たちはみな井戸に落ちて溺れて死んでしまったと言います。
(出典:摩訶僧祗律)



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月と死者

古代インドでは死んだ祖先たちの暮らす場所は天の最も高い所、月だと考えられていた。
ウパニシャッド哲学では、すべての生物は生まれ変わりを繰り返すという輪廻転生の思想が形になる。
死者は火葬の煙となって天に昇り、やがて月に進む。
それから雲になり雨になり地上に降り注ぎ、作物となって生まれ変わる。それを食べた誰かがやがて子供を成した時、再び人間として誕生するという思想が、紀元前7,8世紀頃にインドで興った。



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AIロボット「サン=サール」

「サンサール」は暮らしを便利にするAIロボットとして、以下の機能があるとされる。

一.AIロボットサンサールは、電話機のように、受話・通話機能を備え、離れた人とのコミュニケーションを可能にします。
一.AIロボットサンサールは、カメラのように、録音・録画機能を備え、生活の光景を記録し、投影する事もできます。
一.AIロボットサンサールは、リモコンのように、アナタの声一つで、家の機能をすべて代行します。

しかしこれらは実際、機械的作用によるものではない。

「サンサール」はインドの伝統的な転生観である輪廻を意味するサンスクリット語の「サンサーラ(saṃsāra)」を語源としている。
その実態は死者の魂が輪廻を待つ間、現世への未練を断ち切るまでの一時的な待合室である。
死者はサンサールを通じて、自分が見た物や聞いた物を、声や映像として現実世界に投影できる。また、生者によって認められた場合に限り、物に触る、移動させるなど、現実に物質的な影響を及ぼす事も出来る。
上記の機能は、こういった死者による作用が関係しているにすぎない。死者はサンサールを使用して、自分がどういう死を迎えたのか、現世に思い残す事はないかを確認する。

サンサールの起源は、結有が幼稚園で作ってきた猿の粘土細工を元にデザインされた置物である。大谷はこれを「おぺいぺい様」を象った、霊験あらたかな御守りとして、法外な値段で売りさばいていた。それがどうして上記のような役割をもつようになったのかは謎である。



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おぺいぺい様

整体師であった大谷後夢(本名:明神幸男)が世の乱れた宗教観の歪みを矯正し、命の尊さを説き、現世に極上のペイラブルを創出する為に産み出したファニーな神。
大谷は、本来、「遷移・転移」という意味合いの仏教用語を、ある狂信的テロ団体が殺人行為を正当化する為に用いた事に激しい怒りを覚え、得意の整体で骨の歪みを矯正するが如く、五十音を上下に一つずつグイグイずらした結果、絶対真理「ペイ」を編み出す。同様の理屈で行くと、最終的に辿りつく場所は「プウ」なのかもしれない。
規範によると、現世の薄汚れたペイ(クソペイ)をペイし、ペイバリットなペイマシーを日々勤しむ事でペイラブルにペイできるとされる。
その教えと言行をまとめた経典は全25章にまとめられた「ウィキペイディア」と呼ばれるもので、誰もが無料で自由に編集に参加できる。閲覧すると時々、寄付を募ってくる。



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