導入 of シアターグリーン3劇場連動企画

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 恐らく人類が存在しうる最終局面の将来世界。度重なる天災と人災を繰り返した結果、世の中は形を大幅に変えたが、この星はあるべき姿をかろうじて保っている。いつの頃からか、地表にはLG(エルジー)と呼ばれる靄が覆うようになっていた。靄が晴れる時だけ、上空からはES(エス)やIM(アイム)の光が大地を照らす。
Balkankrieg_Besetzte_Gebiete_1913.png数十年前、大陸ではUSQ とERE 、2つの国が限られた資源をめぐって戦争を始めた。覇権主義を掲げ世界の全てを掌中にしようと目論むEREの勢力は、太古の昔に地球に存在したと言われる大帝国を彷彿とさせ、一方、介入主義を貫くUSQは膨張する彼国に各地で断続的に戦争を仕掛けてきた。2つの国の軍事衝突は、それそのものが両国の存在意義を成り立たせるためだけに行われている永久戦争の様相を呈している。

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164427wt10.JPG人間はすでに自ら起こした戦争に飽きはじめていたが、惰性がそれを止める事を認めなかった。戦争が人々にとってごく日常の風景となっていくにつれ、人間のモラルの退行はとどまらず、自ら戦う方法すら忘れかけていく。手段としての戦争が一時期翳りを見せたかのようにも思え、それは人類にとっても喜ばしい事であったかもしれない。しかしあろう事か、厭戦という風潮はいつからか、人を殴るという行為は、自分の手を傷める自傷行為に他ならないという思想へと歪んだ変貌を遂げ、人は他人を傷つけようとするとき、道具任せになるようになった。それがALである。

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SK00008625_25589_web.jpg 全ての人間がこの2国間に属するにつれ、人種や性別、言語や宗教文化というものに関して差別はあまり意味をなさなくなり、ただ、「人か、ALか、」という一点において人は他者に差異意識をもつようになっていた。AL(エル)とは、外見は全く人間と同じで感情や思考に関しても、人間と全く同じものを有している「機関」である。日常生活をいかに怠惰に生きるかを考え始めた退廃した人間によって生み出された、単純労働に特化したある種のロボットともいえる。
 ESとIMの光が地表を照らしている間、その精神に作用し、内蔵されたプログラムを忠実に遂行する機関となり、それ以外は殆ど人間と同じ行動が可能である。殊更戦争の場面においても、いかに大量のALを投入して、効率よく敵を凌駕するかを追い求めていた。

20091025164355bf1.jpg 道具任せにした事から、人は戦争という行為を軽く見るようになり、それが終わる事のない戦争を生み出す悪循環に陥っている。
 この年の中頃、両陣営は大陸西にある地点PNとよばれる山岳地帯で大規模な衝突を起こした。残り少ない人類の後世において「Pirinioakの戦い」と呼ばれる。戦況は高度に組織化されたAL兵を投入したUSQ側に終始有利に働いていたが、物量に任せるEREの反撃で戦線は膠着していた。戦況が動かないと見るや、両陣営は講和を結び国境を定め、軍を撤退させる事となった。

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thumb5.jpgが、EREが前線を退去したその翌日、USQは突如和約を破棄して越境し、新国境線より東に80kmにあるBISKIAの村を占領した。すぐさま引き返したERE軍との激しい市街戦が始まり、村は一時廃墟同然になる。現在、停戦状態にはあるが、BISKIAはその村の中に国境線が引かれ、村人たちは突然に生活を分断された。村人であっても国境をむやみに超える事はできない。BISKIAの住民の生活は一気に歪み始めたのである。

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