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マグナ諸島について

グレートチャーター列島に属するマグナ諸島は、南大西洋に浮かぶイギリス領である。有人のアルスマグナ島と、無人のメリデマグナ島からなる。元々はマグナ島という一つの島であったが、17世紀に南西部にそびえていた火山の噴火により南部のメリデマグナが分離した。

元首はイギリス女王であり、派遣された総督の下に12人の評議員からなる評議会が置かれる。評議員のうち少なくとも1名は女性であることが定められている。島民は約300人で、唯一の集落ラディウス・オブ・ザ・スリーシーズに暮らす。
公用語は英語であるが、さまざまな国から来た人々の末裔が外部から隔絶した地理的条件の下で長年社会を構成してきたため、特殊な言語が使用される。住民の姓は7つしかない。空港はなく、アクセスは海路に限られる。



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アルスマグナ王国

分離する前のマグナ島には中世にアルスマグナ王国という君主制国家が存在した。王国は王宮を中心に北部のバックマグナ、東部のオーリグナ、南部のメリデマグナ、西部のウェスマグナの4つの地方に区分され、各地方にはそれぞれ集落が3つずつ存在した。王は民衆を支配する為に、「モナーク」と呼ばれる石版に法令を刻み発した。これにより恣意的な法令を乱発した為、民衆の間には不満が高まっていた。

これを危機と見た王宮の有力貴族たちは、7代王の時代に評議会の開催を認めさせた。12の村から1名ずつ評議員を選出させ、王に対する要望(リモーナ)を奏上する事にしたのである。王はこのリモーナに反して新しい法律を作ってはならないとの契約を立てた。



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現在のメリデマグナ島

アルスマグナと海を挟んで5km離れた、周囲30km程度の島。南部のセプト岬周辺を除き、周囲は高さ300~600m の険しい断崖で囲まれている。セプト岬周辺に約2k㎡ほどの平地があり、開拓者用の「ドミトリ」と呼ばれる宿舎と「グラヌム」と呼ばれる作業場兼倉庫がある。

かねてから本島アルスマグナの作業員8名が山を切り開く開拓事業に携わる為にドミトリへ宿泊しながら、昼はグラヌムで作業をしていた。ある時より、研究者8名が寝泊りをしながら古王国の調査を行う事になった為、開拓者たちはドミトリを明け渡し、自分たちは現在グラヌムで生活を送っている。



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