【61】 江崎A「ちょっと失礼します。―もしもし?もしもし?」 矢形「江崎が何を言おうと、研究を続けるスタンスは崩してはなりません」 江崎B「では江崎に代わって江崎がお相手しましょう」 小田「江崎さん、何を言ってるんですか。電話は良いんですか?」
【62】 本多「…昨夜の報告書。何か気になりますか?」 小柴「急激に数値が一致したから。朝から夜の間に何があったのかなって。少なくとも、あと数十回は繰り返して検証しないと」 有馬「それって、ユニットが持たないかもしれませんよ」 本多「仁科。貯金いくらあるの。いや、作り直すのにさ」
【63】 明池「言っちゃんたんですか」 小田「またそこにいたのか!聞いてたのか!」 明池「すみませんね。存在感がなくて」 尾久「え。え。お二人は、そういう…?」 小田「何だよ、君も聞いてたのか!ここはプライバシーが崩壊してるね」
【64】 明池「ならば、室長が早まった事を言わないように口をふさいでください」 尾久「え!…私と室長が?キスするの?」 明池「どういう誤解ですか。室長に結婚の約束なんかさせるなって事」 尾久「ああ、そっちの意味ね。無駄にドキドキした」
【65】 有馬「外傷的なものはあったか?他には例えば。首を絞められた痕だとか」 戸塚「そんな細かい所までみません」 有馬「じゃあ、コーヒーカップは?」 戸塚「ありました。テーブルにコーヒーが置いてありました」 有馬「そうか。やっぱり。そうだよな」
【66】 江崎A「また私に行けというのか」 明池「犯人が分かった以上、そうなりますよ」 江崎A「…有馬か。矢形とトラブルを起こさせなければいいのか」
【67】 仁科「でも、愛さんの部屋、もう片付けられちゃいましたよ」 尾久「嘘でしょ?!」 仁科「あ。言った。すみません。千円ください」 尾久「私、あと千円しかないわよ!どうすんのよ!」
【68】 江崎B「いや。人の恨みを簡単に買うなと言っている。有馬は自分の作った機械に、とても愛情持ってるんだ」 矢形「それが表に出てこない以上。ただの自己満足だな。お前あのスキャナ設備に『ユウコ』って名前つけてるらしいな。末期だろ」 江崎B「それは気持ち悪いな。ハハハ」 有馬「ユウコを馬鹿にしないでください」
【69】 本多「…主任、タクシーでゲロ吐いた事あります?」 小柴「え、私、ゲロ吐いたことないですけど」 狭川「もしそのつもりがないなら、こちらにも覚悟があります。相応の慰謝料を払っていただかなくてはならないでしょ」 小柴「ゲロ吐いたことないですけど」 狭川「ゲロゲロうるさいわね!何の話をしているんです」
【70】 江崎B「え、ちょっと、なんですか」 狭川「私も、戻ります。確かめたい事がありますので」 江崎B「あの、これ一人しか、一緒に入って何が起こるかわかりませんよ」 尾久「江崎さんと狭川さんが一体化するかもしれません」
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撮影者:佐藤淳一 ※この画像の著作権は団体並びに撮影者に帰属します。