概要 of #024 ЖeНормаn【シャハマーチ】

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床に6×6升目が施された部屋に集められた12人の男女。殆どが初対面である中、KチームとMチームに分けられ、ЖeНормаnという理不尽な催しへの参加を強制される。ЖeНормаnとは、日常生活において突発的に指示される様々な命令をこなさなければならない「ノルマ」と、それを導く「ジェナー」を中心にしたゲームプログラムである。それぞれのチームは「ノルマ」1名、「ジェナー」2名、「サルダー」3名で構成される。

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DSC_0244.JPGMチームのノルマは普段仲居として働く愛宕。日々、急に降って沸く命令に翻弄されながらも、その自覚もなしに暮らしている。図らずもこのゲームを切欠に自らが、ジェナーと呼ばれる存在に生かされているという事を思い知らされる。Mチームはそんな愛宕を導く薬師寺と岸という二人の優秀なジェナーに率いられていて、また、ジェナーの意図を汲んで行動する那賀谷・根原・石黒の3名のサルダーも自分の役割を理解しており、このゲームに於いて死角はないように思えた。
DSC_0135.JPG一方のKチームはタクシードライバーの奥羽をノルマに、敏腕のジェナー・加納と不器用なジェナー・門倉が率いる。奔放で隙のある作戦を立てる門倉に対し、加納は苛立ちを隠さない。チーム内には常に不穏な空気が漂い、流川・室尾・城戸といったサルダーの面々は、自分たちの前途に一種の諦めも感じていた。彼らがここまで必死にゲームに臨むのは理由がある。これに勝てなかったチームは、連帯して罰を負わなければならない。それは自らもノルマとして生きていかなければならないという事に他ならない。
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DSC_0545.JPGゲームは終始Mチームの優勢で展開されていた。他人の行動を読み、心理を読むことに長けた薬師寺や岸により、愛宕は自分の意思かどうかも曖昧なまま、様々な行動をクリアしていく。奥羽及びKチームの面々は、門倉の妙な指示に逐一翻弄され、常にMをリードを追いかける事に精一杯であった。誰もがMチームの勝利を確信していたかもしれない。だが、その展開は意外な所から崩れる事になる。
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DSC_0544.JPG愛宕はノルマのみならず、他人の行動をも支配したつもりになっているジェナーという存在に強く反発する。奥羽は奥羽で自分が助かる為なら他人の存在を踏みにじってもいいとする参加者たちに諦めと嫌気を感じていた。そんな中、愛宕はひたむきにノルマを救おうとしている門倉の言葉の中に、一筋の希望を見出す。そしてノルマ2人がとある約束をした時、ゲームは意外な結末を迎える。

(池袋盤)

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DSC_0115.JPG辛くも勝利したKチームは数日後、新たなゲームに臨む事になる。それは今までチームメイトだった6人を敵味方に分けた争いであった。Kチームにはサラリーマンの臼居というノルマが加わり、門倉と、新たにジェナーとなった根原が率いる。サルダーには前回参加者の室尾、新規に伊豆井、芹澤を加えた6名。対するMチームは興信所勤務の江利というノルマを加納と城戸が導く。サルダーには経験者の流川と奥羽。新しく参加する堀井。奥羽は池袋での勝利によりノルマであることから解放されていた。一方で敗者となり罰を受けた身である城戸は、不自由な行動にも関わらずジェナーとなり、雪辱を晴らすという強い執念で再びこのゲームに参加する事になる。
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DSC_0391.JPG意外な事にゲームの展開は一進一退であった。Kは相変わらず門倉の非論理的な行動に四苦八苦させられながらも、経験者の室尾や、伊豆井の尽力に支えられながらMにくらいついていく。勝負に固執するKチームの傍らで、Mチームジェナーの加納はどこかで上の空であった。彼のゲーム展開に精彩を欠いているのは城戸の目から見ても明らかだった。そうでなければ不器用な門倉と、素人の根原を相手にここまで押されるわけがない。もちろん、加納には勝算があり、本気で臨まなくても相手が自滅する事はわかっている。そしてその読み通り、スパイ「ヴィナー」の存在により、Kは内部から徐々に崩壊し始め、チームとしての機能を失っていった。
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DSC_0608.JPGだが、それよりも加納が気になるのが、かつてノルマだった男、奥羽の思惑であった。加納はそれが気になり、ゲームへの集中力をどこか欠いていた。奥羽の脳裏にはあるノルマと交わした一つの約束が鮮明に思い出されている。Mチームに属した以上、チームの為に行動し勝利を手に入れなければならない。しかし、それではまた新たなノルマを生み出す事に他ならない。だからあの時約束したのだ。「どちらも勝つように」と。今自分は、彼女の犠牲の上にここに送り込まれたのだから。
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DSC_0889.JPG奥羽のそんな思惑とは関係なくゲームの決着は刻一刻と迫る。各ノルマである臼居と江利は自らのチームを勝たせるために、自分の意思を押し殺してゴールを目指す。とはいえ、ノルマ達にも奥羽の言わんとしている事は漠然と分かっているはずだった。わかっているが自分たちにはどうにもできない。奥羽にはそれが歯がゆく思えた。その思惑を見越したかのように、加納が江利に唆す。自分の判断で行動してみるようにと。そしてその時が訪れる―。

(下北盤)

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